エッセイ

Target Field_07/04/2023

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MLB19球場目はMinesota Twinsの本拠地Target Field。

Twinsは州の名前がチーム名になっている珍しいチームで、MineapolisとSt Paulの双子都市を考慮して、州の名前を取ったとも言われている。

前日に宿泊したMilwaukeeよりも緯度的には北に位置する。

July 4thの休日に訪れたからか、Mineapolisのダウンタウンは閑散とした状態。Target Fieldまでに至る道路も人通りが少なかった。Mineapolisもかなり北にあるため、冬は相当寒いのだろう。ダウンタウンのビルとビルを空中通路がつないでいて、外に出なくても行き来できる工夫が見られた。

球場の話と少しずれるけれど、Mineapolisには全米最大のショッピングモールMall of Americaがあり、その中には、ジェットコースターもあるぐらい広い。複数のMallを組み合わせて、どうしてこんなに大きくしちゃったのと感じるくらいの広さがあり、こちらは休日ということで家族連れで賑わっていた。

話を野球に戻したい。

この日は、元カープの前田健太が先発する試合。Kansas City Royalsを迎えて、Royalsの先発はGreinke。こちらも、MLBを代表する投手だった時代もあり、楽しみな対戦となった。

前田健太は、僕らの世代を代表する日本人投手と言ってもいいだろう。スライダー、スプリットに加え、時折投げるカーブも含めてすべての球種の精度が高く、力感のないフォームから力強い球を投げ、PLで鍛えられた守備や打撃も含めて超一級品だ。

昨年トミージョン手術を受け、今年はカムバックの年となっている。ここまで、勝ち星にあまり恵まれず、防御率も6点台と調子が上がっていなかったようだ。

ただ、この日は前田健太本来の投球で、ピシッと鋭い球が行っていた。

対照的にGreinkeは往年のスピードはなく、変化球主体のピッチングに変わっているけれど、Twins打線につかまって、やはりピッチングスタイルを変えることや、全盛期を過ぎたピッチャーがどのように生き残っていくか、難しいものだなと感じる。

Target Fieldは、球場の特徴というよりも、曇り空で少し空席が目立ったこともあって、落ち着いた雰囲気。アメリカ北部には白人が多く、この日の観客もほとんどが白人。それゆえに、中南米の陽気な感じはしない。また、前日に行ったMilwaukeeのような盛り上がりも感じない。よく言えば大人な雰囲気、悪く言えば盛り上がりに欠ける。ただ、Twinsは弱いわけではなく、毎年アメリカンリーグ中地区では優勝争いをしている。ポストシーズンを勝ち上がることには課題があるようだけれど。ただ、観客はそこまで多くないし、実は街としてもなんとなく賑わいに欠けるのがMineapolisの印象なのだ。街の印象は、結構スタジアムにも反映されると思う。

そういえば、この日は、July 4thを記念して、赤い帽子をTwinsの選手がかぶっていて、遠目から見ると前田健太はカープのユニフォームを着ているようにも見えて、カープファンにはたまらない試合になったのではないかと思う。

もう一つ、この試合はTwinsのショートCoreaが1,000本安打を達成した試合にもなり、このような記念の試合に立ち合えるのは感慨深い。Twinsに移籍してからはあまり打撃成績が良くないようだけれど、彼のショートからの送球はMLBで1番なのではないかとこの日も感じさせられた。肩の強さがほかのショートと格段に違う。見ていて楽しいプレイヤーだ。

前田健太は、7回2失点の好投を見せ、僕らも点差が開いたゲームになったことから、7th Inning Stretchを聴いて球場を後にした。Take me out of the ball gameの歌声も少し小さく聞こえ、寂しさも感じた。

/https://www.mlb.com/gameday/royals-vs-twins/2023/07/04/717500/final/wrap

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