MLB18球場目は、Milwaukee Brewersの本拠地American family field。
チーム名にもなっているがMilwaukeeにはミシガン湖の豊かな水を活用してビールブリュワリーが多く集積している。
MilwaukeeはChicagoの更に北にあり、冬は相当寒いことが予想されるけれど、今の夏のシーズンはビールと気候が合うし、湖に近いからか、そんなに乾燥していなくて過ごしやすい。
ビールの話ばかりになるけれど、元々ドイツ系の移民が多く入植したエリアで、街並みもヨーロッパ情緒を感じられるものになっていて、文化を感じる。
American family fieldは開閉式の屋根を持つ球場。この日はデイゲームで天気が良く、屋根が空いた状態で野球を楽しむことができた。開閉式の屋根を持つ球場で屋根が空いていると開放感があって、これもビールに合う。
試合はChicago Cubsを迎えて、近くの都市同士ということで観客はかなり盛り上がっていた。Cubsファンも多くみられ、Cubsの人気を感じるとともに、やはり都市としての規模はChicagoのほうが大きいのでMilwaukeeファンはやや押される形になるのかとも感じる。
実は、Milwaukee Brewersのユニフォームがとても好きだ。日本のオリックスがきっとこのユニフォームを参考にしているのではないかと勝手に思っている。紺または紫と黄色を組み合わせたシンプルなデザインで、過去に使われていたMilwaukeeの頭文字であるMと野球ボールを組み合わせたロゴのデザインは、MLB史上最高のデザインとも言われているらしい。
球場の特徴としては、ボールパーク型の最新のスタジアムと言え、何といっても、客席裏の通路にドラフトビールのサーバーが立ち並んでいて、ビール好きにはぜひ訪れてもらいたい球場だ。
色々な球場でビールを味わっているが、種類の多さ、味ともにこちらがNo.1だろう。
ビールに合うように、ポップコーンを買って、友人とシェアするために空の箱を1つもらおうとしたら、店員のおじいちゃんが、空の箱にもポップコーンを詰め始めて、2箱ではないよと訂正したのだけれど、
わかってるってという感じで、こうしたほうがシェアしやすいだろうということで2箱分を1箱分の料金でくれた。Milwaukeeという土地柄、なんとなくおおらかさを感じる場面であり、印象に残った。
試合のほうは、Brewersが序盤6点リードされていたのを逆転する展開で、観客も大盛り上がり。Cubs側では、カープにいた鈴木誠也が途中出場したけれど、8回の守備で、うまくスローイングすれば犠牲フライにならなかった打球を少しスローイングがそれる形になって、1点を許した。結果的にはこの1点が痛かったと思う。鈴木誠也は強肩だけど、若い頃に比べて身体が大きくなったからか、少し動きに俊敏性がなくなっているようにも感じた。
9回に2点差の場面で、BrewersはクローザーのDevin Williamsが登板。今年のオールスターにも選ばれている選手だけれど、ランナーを許し、アウトにした当たりも痛烈で、なんとかこうにか3つアウトを取って、ゲームセット。それでも、きっちり抑えきるあたりがさすがともいえるし、2点差あってよかったなとも思った。
この球場は、ビールを飲んでいるファンが多いこともあってか、すごく盛り上がっている雰囲気が印象として残る。やはり野球にはビールなのだ。
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