Seattleに来るのは大学の卒業旅行以来。あの時はVancouver がメインだったのだけど、何人かの友達に無理を言って、Safeco fieldを見にいくことにした。2月の寒い中、バスで片道5時間くらいはかかったと記憶している。オフシーズンのため、ベンチとかまで入ることができて、それはそれで感激した。
イチローのMariners Hall of fame式典が開催される日に、ちょうどチケットを買っていた。先着2万人まで、記念のTシャツが配られるとのことだったので、勇んで2時間前には着いたのだけれど、残念ながら、寸前のところで売り切れとなってしまった。こういう記念グッズが配られる時には3時間くらい前から行くことをお薦めしたい。僕はさすがに悔しかったのでチームショップに売っている別の記念Tシャツを買った。
T-Mobile ParkはSeattleの観光地としても有名なPublic marketから南に徒歩30分くらいのところにある。僕は今回、Public marketから北に10分くらいのAce hotelに宿泊して、徒歩で1st Ave を南下して向かった。
この1st Aveは、ギャラリーやレストランが集積する通りだ。試合後も22時過ぎにこの道を帰ってきたが、NYでいえばMadison Ave を歩いている感覚で危険を感じずに歩くことができた。
18時15分過ぎから、記念式典が行われ、それはその場に入れたことが本当にラッキーだったと感じるくらい素晴らしかった。特にイチローの、時にユーモアも交えた英語でのスピーチは、日本人として見習う面が多く、感動的だった。Seattleという街、ファンに愛し愛され、Marinersという球団に所属したことに誇りを持っている様子がよく伝わった。所属した組織に誇りを思えるのが幸せの一つの形かと思わされた。
何より、嬉しかったのはSeattleのファンからのイチローコールに表れているように、日本人ではない人たちからこんなにも愛されていることだ。
I would like to say to the current players, your future has possibilities that you cannot imagine as well. So embrace it by giving your best without imposing limits on yourself.
Ichiro Suzuki
自分で限界を作るなというメッセージは選手だけでなく、そのメッセージを聞いた多くの人に響くものだった。
試合の方は、今年好調なCleveland Guardians が相手。イチローがコーチ的な立ち位置である特別補佐として、目にかけているJulio Rodriguezがホームランを放つなど、8回までMarinersが3-1とリードしており、Julioは持っているなと思いながら見ていた。
しかし、8回にMarinersのセットアッパーが四球から連打をくらい3点を取られて逆転。そのまま3-4で試合終了。
セットアッパーの出来が、試合を決めることになった。継投は難しく、先頭打者への四球は点に繋がりやすい。1点で抑えれば良いのだけど、バタバタと失点してしまう様子は、あたかも、ゴルフで突然大叩きをしてしまうホールが現れる時の感覚に似ていて、同情できた。
T-Mobile Park自体は名前のとおり、T-Mobileが命名権を持っているのだろう。それを意識してか、少し他の球場に比べてスクリーンの映像が綺麗だと感じた。ただ、Make some noiseの掛け声が少し多すぎて、もう少し静かに野球を観たいと思ってしまった。
https://www.mlb.com/gameday/guardians-vs-mariners/2022/08/27/662140/final/wrap