エッセイ

Santa Monica

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8年半ぶりのSanta Monicaだ。

随分と月日が流れて、アメリカの中でまた同じ場所を訪れるというのも不思議な気分だ。

あの頃、衝動的に日本を離れたくなって、年度末ギリギリのタイミングで休暇を取って、LAに飛んだ。

友人がLAにいたからというのが理由だったけれど、今からして思えば、あまり明確な理由はなかったようにも感じる。とにかく、働き方とかそういうものに色々と迷っていた。

その頃の延長線上に今があって、今は今で、悩むことも多いのだけど、あの頃の僕は、ちょっとした未来がどういう姿をしているのか、想像すらしようと思わなかった。今は未来を想像してみようという気にはなる。

あの時、LAで自分とは違うことをしている友人たちと会い、映画Forrest GumpをモチーフにしたBubba Gump shrimpに行って、結構語って随分とお酒を飲んだ。

Forrestが映画の中でひたすら走っていたように、とどのつまり僕らも走り続けるしかないのだろうか。走ったその先にある未来は見えずに、一歩を進めることだけに集中するのか。そういう疑問を持っていた時期だった。

あのLAの旅が後から見て、何かエポックメーキング的なものになったかは、自分自身でもよくわからない。

ただ、走っている間に、少し視点を変えてみる。そんな機会になったかもしれない。

久しぶりに訪れた Bubba Gump shrimpで、あの時とは違ってシュリンプカクテルとモヒートを頼んだ。違うものが好きになるというのは月日を感じる一つのきっかけだ。妙にさっぱりした味が舌に残った。

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