Baltimore,MDのOriolesの本拠地Oriole Park at Camden Yardsへ。
Baltimoreまでは今回、Amtrakという高速鉄道で向かった。NYに来たばかりの頃、BaltiomoreとかPhiladelphiaくらいなら電車ですぐに行けると教えてもらったが、東海岸の球場は慣れてから行こうと決めていた。
NYCから2時間45分。BaltimoreはWashington DCの外港として栄えた歴史を感じる都市。海が近いゆえにBlue Crabと呼ばれるカニや、ロブスターなどの魚介類がおいしい。
近年は犯罪率が高く1日1人のペースで殺人事件が起きている。こう書くと怖いけれど、NYのほうが殺人事件の件数としては多い。対人口比で見ればBaltimoreのほうが比率が高いことになるが。どこに行っても、過度に不安がっては何もできず、また無防備にもなってはいけないということだろう。
CamdenYardsは東海岸の野球ファンには結構人気がある球場だ。MLBの球場を回っているという話をすると、決まってBaltimoreにはぜひ行った方がいいという声を聴く。
Camden Yardsは1905年にBaltimore and Ohio Railroadという鉄道会社が貨物倉庫用に建てたもので、東海岸レンガ造りの建物としては横幅が最長と言われている。現在は倉庫としては利用されておらず、オリオールズが球団用の商業施設やオフィスとして利用している。
この球場、Camden Yardsがライト外野席の後ろ側に建っていて、芝生とCamdenYardsのレンガとのコントラストが美しい。加えて言えば1992年にできた球場なのにCamdenYards前の通路を含め、球場を訪れる人が回遊できるスペースが豊富だ。
野球は一球たりとも見逃さないという姿勢で見るのではなく、ビール片手に球場を歩いている間に回が勝手に進んでいくという楽しみ方もある。時間制のスポーツにはない楽しみ方だろう。
僕はBaltiomoreでの試合を2試合観た。
両試合ともフィリーズとの試合。BaltiomoreとPhiladelphiaは電車で50分、車でも1時間30分と近いこともあって、球場にはフィリーズファンの方が多いくらいだった。MLBの球場では日本のように一塁側と三塁側に分かれて両チームのファンが座るというわけではないので、ファンが入り乱れてお互いにブーイングし、ナイスプレーの時にはハイタッチしながら見守っている。
シカゴに行ったときにホワイトソックスの球場でシカゴダービーを見たけれど、雰囲気としてはあの感じに似ている。今回は違う都市のチームなので同じとは言えないけれど。
1塁側の屋根がついている席に座った。午後4時から試合開始。実はこの時期の野球観戦は結構暑くて、屋根付きの席のほうが落ち着いて見られることにようやく気付いた。
いつも前の方の席がいいとは限らない。
少し話を変えて。僕は球場に行くと、ピンバッジを集めている。できるだけ球場オリジナルのStadium Exclusiveのものを買う。今回はCamdenYardsの球場の形をあしらっているものを購入した。
ピンバッジをズボンのポケットに入れた記憶がある。お店でもらった紙袋に入れておけばいいものをわざわざ、ポケットに移したのだ。
これが失敗だった。試合が進んで5回くらいに、ピンバッジが見当たらないことに気づいた。
この試合、途中までは拮抗した展開となるのだけれど、Orioles生え抜きのA.Santanderが2ホーマーで試合を決めた。
この2本とも見てはいたのだけれど、ピンバッジを探していたせいでどこか上の空。
試合終了後も近くの席を探してみたが見当たらず。老夫婦に何をさがしているの?と優しく声を掛けられたのが嬉しかった。
というわけで、次の日も野球を観に行くことにした。いや、実は1試合目の序盤から2試合目も見ることは決めていたのだけれど、ピンバッジがそれを後押しした。
これがまた、残念ながらCamdenYardsの球場を模したピンバッジは2日目には売っておらず、代わりにMary Land州旗をかたどったピンバッジを買った。2試合観に行ったからこそ、買うに至ったと思い直すことにした。
2試合目、両エースが先発。
エースが先発しても投手戦になるとは限らない。
フィリーズのエースWheelerがオリオールズ打線につかまって、5回途中8失点でKO。
オリオールズは前日から打線が好調。いいところでホームランが出る。1番のHendersonの先頭打者ホームランも見ることができた。ショートでホームランが打てる選手は単純にかっこいい。
今年もヤンキースと地区首位を争い続けるだろう。
前日にチケットを買ったので3階席だったけれど、CamdenYardsが近くに見えた。3階から見る野球は野球盤のような感じがして、それはそれで美しい。
帰りにBaltimoreのPennstationからAmtrakに乗ろうとしたら、フィリーズの選手が同じくAmtrakで遠征から帰るところだった。東海岸のローカルな感じがして、それだけでもAmtrakで行き来した甲斐があった。
この文章、ピンバッジのことを書くかどうするかで迷い、結局書いて脈略がない感じになっているけれど、少しバタついた旅の思い出としてはちょうどいいので、このままにさせて頂く。