エッセイ

Griffith Observatory

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LAの街を見下ろすように天文施設が建っている。人間が宇宙を観察し続けるあくなきロマンがつまっている。それがGriffith Observatoryだ。

天文施設の見学というよりは、併設されているSamuel Oschin planetariumにいくのがメインの目的。

小学生の頃、渋谷のTOHOシネマズの上に五島プラネタリウムが あって、母が毎月の定例観測会のようなものに連れて行ってくれて、よくプラネタリウムの星を見ていた。星座や星の名前を覚えるのも楽しく、観測会に行くとスタンプをもらえて、それを喜んで集めていた記憶がある。

大人になってからは数年前に名古屋市科学館のプラネタリウムに行った。最近のプラネタリウムはこんなに包み込まれる映像なのかと、感激した。

Griffithでも同様の体験を味わうことができる。LAX近くのホテルから、Uberで40分、50ドルほど。

ここは、AMEXのクレジットカードがなぜか使えないのでご注意を。

Water is lifeとSigns of lifeを二本立てで鑑賞した。宇宙や生命の起源に迫る語り口が巧妙で、映像はもちろん、生のナレーションもとても感じが出ている。1ショーあたり10ドルという良心的な値段も嬉しい。

ガリレオの時代の遥か前から、人類は星を見て、宇宙への飽くなき想像を繰り返してきた。その時代時代の人たちの情熱がなければ、こうして今わかっている宇宙への道はつながってこなかったのだろう。

1番近い惑星である火星すら、よくわかっていないことが多く、ましてや太陽系を離れた銀河のことを人類はほとんど知らない。

プラネタリウムに行くと、本当に地球上のことは小さく感じるけど、とどのつまり、そこに生きる僕らはそれを繰り返していくしかない。

Griffith氏は私財を投じて、天文施設や公園を空が綺麗に見えるLAに作った。天文学者や宇宙飛行士ではなくても、貢献できることがあるのではないかと思い至った。

ちなみに、天文施設から坂を下ったところにFrank Lloyd Rightの家があり、地球上の営みとして、こちらはこちらで美しさがある。坂道が急なのでご注意を、それもまた味がある。

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