エッセイ

戻る場所

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3月から5月にかけて沢山のおかえりなさい会を開催してもらって、改めてありがたく感じている。

戻る場所があるというのは、公私問わず幸せなことで、外に出てみないとわからないことでもある。

例えば、色々なゴルフ場を周ってラウンドをしても、やっぱり次行きたいなといつも思うのは所属するクラブの皆さんとのゴルフだったりしたし、

野球場を何か所周ってみても、なじみの地元球団をおそろいのジャージを着て応援に行きたいなと思うものだった。

BBQを色々な場面でやっても、それぞれいいことに違いはないけれど、青山の友人の屋上の会にいくと落ち着くと思うものでもある。

そういえば、家に戻ったら、何年か前に買った田中泰延著『読みたいことを、書けばいい』という本を目にして、こういう本を取っておいたなと懐かしくページをめくった。

今でも響く言葉があった。むしろ、今だからこそ響く。

書くのはまず、自分のためだからだ。あなたが触れた事象は、あなただけが知っている。あなたが抱いた心象は、あなただけが覚えている。あなたは世界のどこかに、小さな穴を掘るように、小さな旗を立てるように、書けばいい。すると、だれかがいつか、そこを通る。書くことは世界を狭くすることだ。しかしその小さな何かが、あくまで結果として、あなたの世界を広くしてくれる。

東京に戻ると、移ろいゆく街並みや人の流れに以前との違いを感じることはあっても、やはり元のままの自分を生きるような感覚になって、目新しいことを書かなくてはいけないというなんだか、呪縛のようなものも合わさって、最近、書けずにいた。

ただ、戻るという事象に触れたのは、僕であり、それに伴って抱いた心象を、いつか僕自身、読みたいと思い、そうだ、読みたいことを書けばいいという本質的なところに立ち返った。

この言葉が、いつも、書くという行為をするときに戻る場所でもある。

ニューヨークを離れるときに、ブログの東京編も楽しみにしていると声を掛けてくれた人が何人かいて、とても嬉しかった。

そういうわけで、これからも書いていきたい。その想いに遅ればせながら戻った。

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