エッセイ

前に立って

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この夏、いつもよりもあっという間に過ぎ去った感がある。

仕事で、いつの間にか前に立ってプロジェクトを進めることになり、

どうせやるのなら前向きにと、気持ちを向けているうちに夏が過ぎた。

横から眺めているだけの評論家にはなりたくなく、自ら手も動かして少しでも前に進むのであればいいと思ってやっている。

自分の領域ではないことに取り組むときに、人は往々にして言い訳をしたり、怖さがあるなと感じたりするけれど、結局はやってみないと課題はわからない。

それは何も仕事に限らず、プライベートでも同じ。

日常的にしているわけではないけれど、たまにふと散歩したくなって、セントラルパークの貯水池を一周する。

安住紳一郎の日曜天国を聴きながら。

東京はこの夏熱いらしい。

Podcastを聴きながら、頭がクリアになっていく。

いや、というよりは皆それぞれの人生を生きていると思うだけで、今目の前のことを頑張ろうと思える。

人それぞれ果たすべき役割があって、他の人のそれを担うことはままならないし、結局そんなことできない。

他にも人生の選択肢はたくさんあったかもしれないけれど、こういう生き方を選んで今、ここにいる。

だからこそ、少し矛盾するかもしれないけれど、今ここで自分にしか出せない価値がある。

それは積み重ねてきた日々があるからこそ、感じることで、そういうことに面白みを感じている。

貯水池を一周歩いても、元の道に戻るだけだけれど、それでも、それをしなかった時よりは景色が違って見える。そういうことなのかもしれないと思う。

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