MLB 13球場目は、Texas州Dallas近郊のArlingtonにあるGlobe Life Field。
Arlingtonを訪れるのは実はこの4月、2回目。Arlingtonは、昨今、住宅地としての注目が上がっていて、アメニティを充実させたMultifamilyの物件が増えている。この球場に近いことも、居住者の生活のクオリティを上げている一つの要因だ。
テキサスレンジャースの本拠地として、2020年に開場したこの球場は、北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドを設計しているHKSによって作られた。まだ、エスコンフィールドには行っていないけれど、似たような雰囲気が味わえるのだろう。
MLBの中でも、現在のところ、一番新しい球場。新しい球場を訪れるのは、それだけでワクワクする。
この球場の特徴は、開閉式の屋根を備えた球場になっていることに加えて、何しろ、子供たちが遊んだり、大人が飲み食いするスペースがふんだんに設けられていることだ。もちろんテキサスのビールはとても美味しい。
テキサスの広大な土地の下、旧球場であるThe Ballpark in Arlingtonと並び立っている姿は、それはそれで壮観だ。旧球場の面影を外野スタンドの奥のアーチ型の通路に残しているところも、趣があっていい。
テキサスという州は、古くは、テキサス共和国として独立を宣言していたこともあるように、今でも独立色を強く感じる。テキサス州の州旗である通称ローンスターがいたるところで、星条旗とともに掲げられている。
テキサスレンジャースは、開拓時代に入植者を保護するために組織された私的な警備隊からその名をとっており、レンジャースのユニフォームも青、赤、白のテキサスカラーをモチーフにしている。この日は赤のユニフォーム。そういえば、都市名がチーム名称に入っていない珍しい球団でもある。
試合は、ヤンキース戦。ヤンキースファンはどこにでも現れるけれど、さすがにレンジャースファンが大勢を占めていた。
初回にヤンキースデビューとなったレフトのBauerが2アウトから、レフトフェンスに飛び込みながらスーパーキャッチを見せたところが、ヤンキースとしてはハイライト。彼は負傷して1回で交代。ヤンキースのメンバーが外野まで行って彼を迎えたのが印象的。
レンジャース先発のEovaldiは、この試合まで防御率が良くなかったけれど、この日はJudgeとStantonを欠くヤンキース打線を簡単に料理。7回にレンジャースのDuranに完璧なツーランホームランが出ると、そのままの流れで、9回完封。
MLBの試合で、1人の投手が9回を完封する試合を見ることができるのは珍しいことで、思い出に残る試合になった。ヤンキース側は、打線がつながらないというレベルではなく、そもそもヒットが出なかった。
一方で、守備面では、両チームとも締まったプレーを見せていて、新しい球場の緑の芝生によく映えていた。レンジャースも西地区でいい戦いをしていることがうなずける内容の試合だった。
https://www.mlb.com/gameday/yankees-vs-rangers/2023/04/29/718374/final/box