エッセイ

Martin Luther King Jr.Day at the Jackie Robinson Museum

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1月の第3月曜日は、Martin Luther King Jr.の誕生日を祝したNational Holidayになっている。

僕は、何かアフリカ系アメリカ人に関係したイベントに参加しようとしていたわけではないのだけれど、ふと、Manhattanの南のエリアを歩きたくなり、Canal Stあたりに向かっていて、The Jackie Robinson Museumの前を通りかかった。

Jackie Robinsonは、アフリカ系アメリカ人初のMajor Leaguerとして知られている。映画も上演されているので、名前を知っている方も多いだろう。

彼の活躍がなければ、その後のアフリカ系アメリカ人のMLBでの活躍も、何年も遅れていただろうし、もしかしたら実現しなかったともいわれている。

The Jackie Robinson Museumでは、Martin Lutther King Jr.Dayにちなんで、両者の関係性を紹介する特別なツアーをやっていた。

僕は恥ずかしながら知らなかったのだけれど、Jackie Robinsonは引退後、アフリカ系アメリカ人への差別撤廃、社会的地位の向上に寄与する活動をしていて、Martin Luther KingJr.とは別団体に所属しながらも、協働していた。

Jackie Robinsonは、MLBでのキャリアを通じて、Rocke FellerなどNYの財界人とのつながりが強く、Martin Luther KingJr.としても、そのつながりを大事にしたいという想いがあったとの説明を受けた。

Marin Luther KingJr.と言えば、あまりにも有名なI have a dreamのスピーチを思い出す。高校の頃、英語のスピーチコンテストのお題があのスピーチだった。

話をJackie Robinson Museumに戻したい。

ふと通りかかったこのMuseumで、アフリカ系アメリカ人の公民権運動に関する活動のツアーに参加できるなんて、なんてラッキーなのだろう。

僕は、昨年来、野球を観に行く度に、自分でもアタリだなと思う試合に偶然のように遭遇して、この日も何かに導かれるように、Jackie RobinsonとMartin Luther KingJr.の関係を知ることになった。

迷信や宗教のようなものを信じない人生を送ってきているのだけれど、もしかしたら、野球の神様がいて、僕をそこに導いてくれているのかもしれないと思い始めている。

何かを信じて、それで豊かな気持ちになれるのであれば、信じてもいいと思っている。

そして、野球の神様が僕を導く理由は何なのだろうか。そういうことを考えながら帰路に就いた。

帰り道、高校の頃に何度も繰り返したI have a dreamのスピーチがやっぱり思い出された。実は、僕はあの時、I have a dreamという題の自分なりの夢を語るスピーチコンテストには参加しなかった。17歳くらいの僕は、夢を語るより、まずは目先の何かを達成したいという想いのほうが強かった。

あの頃の延長線上に今があって、それが不思議な気もするのだけれど、今は、夢を語ることができるのが素晴らしいことだと気づく。

そして、どうやってこの文章を締めくくったらいいか、正直、悩んでいるのだけれど、17歳から倍くらい生きた今でも、夢を語るのは遅くない。そう思っている。

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