エッセイ

7月の熱風

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7月は誕生月。

今年はNYに来て一番、誕生日を祝われた年だったように感じる。

取引先の方からお祝いメールをもらったり、同僚や親しくしている人たちからもお祝いしてもらった。

幾つになっても、誕生日を祝われるというのは、嬉しいものだと、当たり前のことだけれど感じる。

ふとした会話から、誕生日の話になって、「僕は7月なんですよね」というくだりで誕生日を伝えたことすら、忘れていた人から、誕生日に連絡をもらい、

あ、この人の誕生日っていつだったっけなと慌ててスケジュールを見返すけれど、カレンダーに入っていなかった。

歳を重ねるにつれて、誕生日なんてどうでもいいと思いがちだけれど、今更ながら、1日1日、誰かの誕生日であるということを心に留めて生きたいと思う。そうやって誰かの誕生日を毎日、祝っている人もいる。それは本当に素晴らしい行為だ。

僕の誕生日を認識してくれていた一回り年上の日本人の先輩から、7月に突然ランチに誘われた。

よく飲みに連れて行ってくれているのに、この日はなぜかランチで、別にランチではなくてもいいのになと思いながら、48Thのうどん屋にむかった。

そろそろ、40代になるころだからと、話を持ち出されて、マネジメントに関する本を「はい、これ」って感じで渡された。

マネージャーになった初めの頃は、少しテンパり気味だったと、うどんをすすりながら、ついでにランチのお寿司を食べながら、いつもと違うテンションで滔々と語りだした。

僕はその話を聞きながら、この人がこのタイミングで伝えたいと思うのはなぜなのか、とそのことを考えていた。

その答えは見えないのだけど、いつかあの7月のランチがあったなと振り返る日になる気もする。

そいういうこともあってか、いつもと違う気持ちでいる7月が過ぎ去って、8月。

気持ちも少しざわついて、熱い想いとともに風を感じる。

そんな夏。

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