エッセイ

3度目の春

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2月下旬にMiamiに行ってから、少し体調がよくない時期が続いた。

ワンタッチという感じだったけれど、東京にも帰った。

東京でテレビをつけると大谷翔平のオープン戦の話題ばかりで、テレビという媒体の危さと、流れるニュースを受容する国民性を感じた。

NYに戻ると、なんだかもう春の風が吹いていた。

東京でも気の置けない人たちとつかの間の時間を過ごしたけれど、NYに戻ってからメンバーは違っても、そういう時間を持てることが嬉しい。

NYの冬は寒いからこそ、春を待ちわびる楽しさがある。

Miamiを悪く言うわけではないけれど、やはり寒い時を経ての春に重みがある。

何を以て春が来たと感じるかは人それぞれ。

東京ではやはり、桜だろうか。いや、年度納めの飲み会に薄手のコートを着ていけばいいと思うようになるそんなときか。

NYでは街路樹の白いマメナシの花か。マメナシが咲くころはまだコートが必要か。

僕にとっては、NYで3度目の春になる。

仕事もプライベートも春だからこそ、計画を立てる。

でも、別に計画通りにいかなくてもそれでいい。

そういう想いで生きるようになった。そんな春。

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