エッセイ

賑やかな食卓

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11月の中旬の祝日。ぽっかりと空いた休みに、何もしないことを選んだ。

今年のNYの秋は暖かく、油断していたけれど急に気温が下がり小雪が舞う日になった。

Chicagoあたりから寒気が来ている影響でぐっと冷え込んだらしい。

そのChicagoに12月に行く予定が入るかもしれず、想像しただけで寒さに身がもだえる。

話は少し変わるけれど、先日、家で手巻き寿司を作って集まった人で囲んで食べるという会をしてみた。

食材を準備して、お米を炊いて、みんなをおもてなしする。

小学校の頃から、学校の近くに住んでいたこともあり、友達やその両親まで、よく家に来ていた。

学校から家に帰ると、すでに大人たちの晩酌が始まっている日もあり、賑やかさがあふれていた。

こうして、家に時々、人を呼ぶ側になってみると、いつもの量を超える食材を準備したりするのは意外と考えることが多く、両親はよくやっていたものだなと思うときもある。

手巻き寿司は、その時からのメニューでは全くないのだけれど、やってみると、人数が集まる時にはいいかもしれないと思った。なんだか、楽しげにお寿司を自分で巻いている姿というのは見ていても楽しいものだ。

ちなみに、手巻き寿司は具材が多くいる割には、なんとなくそれだけではメイン感がないのが玉に瑕。

今回もしゃぶしゃぶを用意して、なんだかその鍋にすべてを持っていかれるようになるのも手巻き寿司の立場からは腹が立つのではないか。

でも、両方が合わさって、にぎやかな食卓になる。

そう、食卓には賑やかさが必要だ。

いつか家族や友達と、賑やかな食卓を囲んで、それでいて、その空間にいるのがごくごく日常という感じの時間を作りたい。

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