エッセイ

警戒感

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地下鉄に乗るのが最初は結構怖かった。乗客から刺されそうな気がしてならなかった。日本にいた時には味合わない感覚だ。日本でも刺されるリスクはあるのだけど。

不思議なもので、人は慣れる。

この間、「別の方向に乗っちゃったんだけど、どこで降りればいい?」と向かい側に座っていた人に聞かれて、なんだか誇らしかった。

あるよね、反対側に乗ってしまうこと。僕の場合は、Midtownに行きたいのに、Queensに着いてしまった時があって、橋を渡っている時に絶望的な気分になった。

慣れるのはいいのだけど、実態として状況は変わっていなくて、3月にはBrooklynで銃撃事件が起きたし、つい先週は、Goldmanの方が地下鉄で射殺された。

銃社会のデメリットばかりに目がいくが、自分の身は自分で守るということが標語的なメリットなのだろうか。

日によって、地下鉄への警戒感が変わる。ただ、利用しないわけには行かないので、ぼーっとしないということにつきる。そう自分に言い聞かせている。

49st station

 

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