エッセイ

点と線

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先日、ベンチャーキャピタルが投資先を判断する時に、マネジメント層の人となりを現時点だけではなく、小学校くらいからの性格や、その人がやってきた実績で線で捉えていくという話を聞いた。

最近、もはやどういう会社に行きたいとか、その人がどういう経歴なのかとか、あまり関心がなかったけれど、なぜかその話は響いた。

その人の生き方とかを線で捉えるというのは結構難しいのではないかとも思ってしまう。

新しい人達に会う時に、その瞬間は一点でしかなくて、その時にどう感じるかという点で捉えがちだ。

その人がどういうコミュニティに属しているか、属してきたかも、それだけでは点の情報になるけれど、きっとそこには理由がある。それが線で捉えるということだ。

ここで勤める人って、会う人会う人なんかいいなと思うことがあって、単に企業名だけを見るのではなく、その人たちがどうやってそこに至ったかに想いを馳る。

アメリカは人の流動性が高いから、尚更何故そこにいるのか、気になる。 もう一つ面白いのは、人の流動性が高い中で、意外とみんなが重視しているのが、何年同じチームでやってきたかという実績でもあることだ。

日系企業の人たちは同じ企業で長く働きながらも、逆説的に同じチームでずっとやっていくということは少ない。 それがいい面もあるけれど、もしかしたら線で捉えるという観点をもっと持ってもいいのかもしれない。

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