エッセイ

働いているから書ける

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近くにいる人にはよく伝えているのだけれど、働いている中で色々と思うことがあるからこそ、

こうやって書くという行為を大切にできる。

もちろん、仕事上のことはほとんど書いていないけれど。

働く中で、楽しいこともあれば、いらいらすることもあり、僕自身だけではなく、同僚や仕事上で関係する他社の方々を含め、感情の浮き沈みが見えて何かしらか感じることが多いのだと思う。

働き始めたころは、働いていく中で自らの欠点が解消されて段々と完全無欠な状態に近づけると幻想を抱いていた。

でも、そんなのはやっぱり幻想にすぎない。

経験を積み重ねても、根本的な能力や性質はそんなに簡単に変わらない。

先日、会社の同僚のホームパーティに呼ばれて失敗談を話す場面になった。

ちょうど、失敗をしてすぐで、少し落ち込んでいるところから回復しているフェーズだった。

ホームパーティに招いてくれた先輩に、そういうところも含めて、いいと思っているという趣旨のことを言われた。

その言葉を噛み締めながら、それに甘えてはいけないと思いなおす。

そういう言葉に支えられるのも働いているからこそ。

いつも誰かの言葉に支えられ、そしていつか自分もそうなりたいと思い続けて、

そういう道のりにはゴールはないかもしれない。

いつか、ふとしたときの僕の言葉で誰かが気が楽になっているのだとしたら、

それこそが、働いているがゆえに与えられることの一つだ。

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