もうすぐ、赴任して6か月になるので、少し原点回帰をしたい。
新しい土地に住むことは、何もかもが新鮮で、特にNYのような大都市はそうかもしれない。
日本とアメリカという国と国を比べがちだけれど、一口に日本とは、くくれないし、アメリカは、United Statesというように、州によって違いが鮮明だ。比べるとしたら東京とNYなのかもしれないと思わされる。
比較をすることで、初めて特徴がわかる。比較をしなければ、何が際立っているのかわからないまま。
赴任するにあたり、海外経験がある上司に、言われた。
できるだけ、一次情報に触れるように。そして、そこで感じたことを発信してもらいたい。
赴任時の上司
最近、原点回帰ということで、この言葉を噛み締めている。一次情報というのが何であるのか、僕なりに解釈すれば、自分の目で見て、耳で聞き、臭いを嗅ぎ、足を運ぶことだ。
MLBの30球場制覇を目標にしていると、宣言しながら生きているけれど、30球場に足を運んでみて、初めてわかることがあるだろうと思う。同じ都市でも、エリアによって治安や居住者の層が違う。Google Mapsで見ているだけでは決してわからない臭いのようなものが、街にはあふれている。
例えばNYのヤンキースタジアムの帰り道はマリファナ臭さが漂っている。
30球場制覇と言いながら、そこまで熱心に好きな球団や選手はなく、どちらかといえば、都市に行くことのほうが目標かもしれない。でも、30球場を訪れようとしなければ、決して行こうとしない都市もあるだろう。だから、30球場制覇という目標でいいのだと思う。
この6か月間は、目に見えるものが新鮮で、それが故に、できるだけ一次情報に触れるということを意識した月日だった。だけれど、段々に、人は慣れていき、新しいことだと感じていたことを忘れてしまう。それが慣れであり、昨日書いた文章で言えば、歯を磨くように、生きることだ。
先日、今NYにいるけれど、これが世界三周目だという人に出会った。その人も言っていた。できるだけ、自分の目に新しいものを見せてあげたいのだと。新しいものを見た時に、どう感じるか、自分自身もわからない。
僕はそれを書いていきたいのだと思う。いや、でもこう書いて思い直すのだが、別に新しいことではなくてもいい。日常の小さな感情を忘れずにいたい。大きな感情も、もちろん忘れずに。